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ゲスト
投稿日時: 2008-10-30 16:35
最新の傷の手当て
最近、下記のような講演会があり、詳細は最下段のサイトからご覧頂けますが、仙台の鴫原博士が手際よく纏めて下さっているのでそれを短く編集しました。刮目すべき内容です。

演題;「新しい創傷治療」副題:消毒とガーゼの撲滅を目指して

講師:茨城県石岡第一病院 傷の治療センター長 夏井睦先生

○ 創傷治癒とは組織培養である。培養には組織液が必要だ。乾かしてはいけない。

○ 傷のジュクジュクなのは何か。傷は治そうとして頑張っている状況である。組織液は細胞成長因子である。

○ 湿潤療法の意味:乾かしてはいけない。

○ 創面を直すには何が良いか。消毒とガーゼは不用である。

○ 19世紀に医師は創面を乾かそうとしていた。之は間違いだ。

○ 有効な張り物:ハイドロコロイド、アルギン酸塩、ポリウレタンフームがあり、 これ等創傷被覆材の使い分けの説明。

○ 創傷被覆材の代用品:プラモイスト、紙オムツ、穴あきポリ袋、ガーゼに透明 フィルムをハップ、食品包装用ラップ、白色ワセリンの利用。

○ 実際の治療法
・ 創面を洗う必要は余りない。
・ 異物が付着している時はキシロカインゼリーを創面塗布して

○ 火傷に使っていけないもの:クリーム、オロナインなど

○ 尿素含有クリームとは何か?20%尿素クリームは細胞膜を破壊し、乾燥は 肌を悪くする。創面を悪化させる。

○ 創面にMRSAが出現しても病的ではない。

○ 皮膚上の細菌:皮膚常在菌と通過菌とがあり、前者は皮脂を栄養とし、後者は栄養としない。従ってMRSAのような通過菌は放置して支障を起こさない。

○ MRSA菌を消そうとすると、カンジダ、緑膿菌などが出現する。

○ 創傷に細菌があれば、感染とするか?起炎菌+感染源=創感染となる。
感染源には血腫、溜まったリンパ球、壊死組織、縫合針、異物などである。 之は除去しなくてはならない。

○ 消毒液とは何か?消毒液は蛋白質を破壊するもので細菌ばかりでなく人体細胞の蛋白質も破壊する、寧ろ人体の蛋白質の破壊が強い。傷を消毒すればするほど傷は化膿する。消毒液は毒液だ。

○ 手の消毒は院内感染も助長する。病院職員の手はMRSAだらけである。

○ 消毒薬に対する大反省を強調していた。

http://www.wound-treatment.jp/ronbun-pdf/slide

追記
 石井講師はこの発表の転載を快諾されていた由。
講師と鴫原博士に深甚なる謝意を表します。
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題名 投稿者 日時
 » 最新の傷の手当て ゲスト 2008-10-30 16:35
     Re: 最新の傷の手当て ゲスト 2008-11-10 17:23
       Re: 最新の傷の手当て ゲスト 2008-11-11 8:48
         Re: 最新の傷の手当て ゲスト 2008-11-23 12:23
           Re: 最新の傷の手当て ゲスト 2008-11-27 19:26

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