この呼吸法についても岐阜県立多治見病院の酒向外科部長様から教えていただいたことです。

呼吸法について

・適切な呼吸により体に取り入れられた空気は血液の質を改善す　　る働きをする。

・呼吸は意志で調節できると同時に、意識しなくても自律的に行わ　れる。


・この呼吸の特性を利用して、呼吸を操ることにより意識では調節　できない自律神経に影響を及ぼし、血圧・脈拍・消化・意識状態　などを調節できるようになる。

・深呼吸により、血圧を下げたり、心を落ち着かせたりできること　は良く知られている。


呼吸法の原則

・いつも呼吸に意識を向け、できるだけ胸と腹とを大きく動かして　深呼吸する。

・吐く息の呼気を意識してゆっくり完全に吐ききるまで行い、吸う　息の吸気は自然に任せる。こうすると吸気は自然に入って来るよ　うになる。

・深呼吸により、血圧を下げたり、心を落ち着かせたりできること　は良く知られている。

呼吸法の原則

・理想的な呼吸は胸と腹を十分動かす胸腹式呼吸である。

・横隔膜は第二の心臓といわれる。腹式呼吸により横隔膜が十分動　くと腹部内蔵がマッサージされ循環が良くなる。

・腹部の血液循環の改善は腹部内臓（胃・腸・肝臓など）の癌の予　防や治療に有効と考えられる。

調和道丹田呼吸法とは

・真言宗僧侶である藤田霊斎が創始した呼吸法
　呼吸をしながら腹部丹田を錬成し心身の調和を達成する

藤田霊斎と調和道丹田呼吸法

・1868年、新潟県に生まれた


・１８歳より真言宗智山派にて仏教を学ぶ


・２４歳で仏教の大学を卒業し、２０代後半には智山派の重要な地　位について活躍した


・重要な地位に就いたことによる慢心と過労に大酒が重なり、２９　歳で半身不随となる重病に襲われた。


・病気の焦燥と苦悩の中で猛反省し、俗界を脱して？人生のやり直　しを決意した

藤田霊斎の反省

・反省とは何人も知る如く、自己を改造し生活を浄化する最大の武　器であり、機会であります。反省する意力を失わない限り、私ど　もは人生に希望をつなぐことができます。この反省なる働きを有　することによって、他の動物と区別されるのであります。

・実際、愚鈍なるものの不断の進歩向上は、一つにこの反省の功を　積むにあることを体験した私には、反省は単に徳を修むる方法で　はなく、「反省」そのことが直ちに「徳」であり、「神」ですら　あります。


・その後、白隠禅師の「夜船閑話」を参考にし、十年間にわたる必　死の工夫研鑚により、半身不随も治癒し大酒の癖もなくなった。


・３９歳の時に放浪生活に終止符を打ち、「精神学会」を設立して　道場を開設した。

・４１歳の時、高尾山に籠って半年修行。

・５９歳の時、高野山に籠って半年修行、丹田呼吸法の極意を得　　た。

・大隈重信を会長にした「勤労百才会」を組織して調和道丹田呼吸　法の普及に努めた。


・昭和３２年、講演先のハワイで眠るように永眠した。享年９０歳

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